<使用目的>
主に腫瘍の摘出に使用しています。超音波で血管をシーリングしながら腫瘍塊を摘出します。外科手術では金属製の一般的なメスの他にも超音波メスや電気メス、レーザーメスなど様々なメスが手術に用いられます。
金属メス以外を使うそれぞれ共通のメリットは、金属製のメスと違い切開と同時に止血(凝固止血)を行うことができるのが特徴です。金属メスで組織を切断すれば当然血管から出血しますが、超音波メスやその他の設備を使用することにより、ほぼ無出血で組織の切断が完了します。
電気メスは生体に高周波電流を流しそこに生じた抵抗による熱エネルギーによって組織の切開と凝固を行う医療機器です。レーザーメスは医療用のレーザー光線によって熱を発生させて切開・凝固を行う装置です。
ソノサージのような超音波メスは超音波振動を組織に与えることによって組織を凝固・切断します。電気メスやレーザーメスに比べて低い温度(100℃前後)で凝固できるため、周囲の組織に対してダメージが少ないことが大きなメリットになります。
通常、切開→出血→出血部位の圧迫あるいは縫合糸による結紮が必要ですので、それを省くことにより手術全体を通すと手術時間を半分以下に短縮することも可能です。